森モリ読もう交渉記録7「鴻池先生もお怒りの2013年暮れ」050-055
土地取得申請を受理するも学園側の資料が揃わず審査が進まないことに難色を示す近畿財務局。さらには豊中市に対し、既に購入が決まっているとして隣接の市有地の取得を持ち掛けていたりと話が噛み合いません。
籠池氏も土地取得と私学認可の同時進行の煩雑さにフラストレーションを見せます。「鴻池先生もお怒りになっている」との発言が交渉記録に記されました。
かくして暮れる2013年、運命の第一神風まであと4ヵ月です。
050~052 取得等要望書資料の差替えについて
応接日時 | 2013年12月16日(月) 13:00~13:30 |
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応接方法 | 来訪 |
先方 | 学校法人 森友学園 代理人 森野氏 |
当方 | 統括国有財産管理官(1) 三好上席管理官 |
所在地 | 豊中市野田町1501地 |
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数量 | 土地:8,770.43m2 |
所属会計 | 社会整備資本特別会計(空港整備勘定) |
状況 |
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※指示していた取得等要望書添付資料の差替えを持参。
チェック内容等は以下のとおり。
持参資料
2012年度事業報告書
指示内容の修正完了
収支計画・借入返済計画概要書
再度修正指示(下記応接内容参照)
小学校設置趣意書及び資料「募集について」
当初に提出された資料ではないが、12月5日に森友学園が、大阪府私学・大学課に提出した資料とのことで参考に持参されたもの
応接
学園代理人の森野氏が来訪
今の状況を改めて説明させていただく。
本年9月に森友学園から当局に取得等要望書を提出いただいたが、添付資料について形式的には整っていたものの審査に当たり詳細な内容の把握ができないものであったため、資料の差替え・追加の依頼をしていたところ。
したがって、現在は、森友学園が処分等相手方として決定できるか否かの審査中であるが、具体的な審査に取りかかれない状況が続いており、早急に各種の資料を提出していただきたいというのが当局の立場。
また、当局として私立小学校新設の認可に関する可能性・状況を把握する必要があり、大阪府への事前協議を早急に進めてほしいと依頼していたところ。本件は大阪府との協議の進捗に応じてスケジュールが決定される性質のものであるため、大阪府との協議は大きなポイントと考えている。
事業計画の詳細資料の作成は進捗すると考えていたが、本日、確認させていただいた内容では、この12月になっても具体的な内容が整っていないと言わざるを得ない。特に資金計画(調達及び返済)に関しては、本日いただいた「収支計画・借入返済計画概要」(9月提出分から差替え)この資料でも不十分と考える。
本日、差替えをお持ちいただいていない資料もあり、以下の内容について作業の 上、資料をお届けいただきたい。
スケジュール表
2014年7月の大阪府私学審議会付議、2016年4月開学のスケジュールが可能なのか検討の上、再作成。
創立予算費・負債償還計画書
資金調達方法等について詳細に記載の上、再作成。
収支計画・借入返済計画概要書
- 現在のスケジュールで進捗するのであれば、2014年9月頃には貸付契約を締結し、賃料が発生すると考えられるが、2014年の記載がない。
- 賃料について9月提出分では年間3,600万円程度と記載されていたが、本日提出の資料では年間1,500万円と記載されている。賃料は不動産鑑定による適正な資料で契約いただくものであり、安くはないことを認識してほしい。
- 「自己資金・前期繰越資金」の欄を確認すると、2015年度に10億円を調達するように見受けられるが、その償還予定、方法などがよくわからない。説明可能な資料にしてほしい。
- 2022年に土地購入していただく前提で本件は進められているが、購入資金、その調達方法、返済計画等も説明可能な資料にしてほしい。
施設の配置図・計画図
9月に提出された内容から、変更があったときいているため、再提出。
これらの内容がある程度詰まっているのでなければ、お考えになっているスケジュールは困難なのではないか。当局も審査できない状態で困っている。
この12月5日に籠池理事長と大阪府私学・大学課に訪問して、相談を行ったところである。その席で資料を提示したが、創立予算費の資金計画書については、寄付金についてどういった方から寄付金を集めるのか具体的に記載してほしいと再作成の指示を受けて、現在、作業中である。
ご指示いただいた資料のうち「創立予算費・負債償還計画書」については、大阪府から再提出の指示を受けた内容で、貴局にも提出できると考える。
大阪府との協議は、お互いの考え方に行き違いがある状況で、籠池理事長としては「大阪府から必要な資料の具体的作成指示がなかった。」との認識で、大阪府の対応に憤りを感じられている模様であったが、最後には大阪府から「2016年4月の開設に向けて必要な指導を行う。」との言葉をいただいた状況。
では、大阪府から、いつまでにどういった資料が必要というような具体的な指示がもらえるということか。
私はそう理解している。
当局としても、本来は要望書を受理して2ヶ月間で処分等相手方決定の手続きを行うべきところ、判断を延長している状況があり、このままの状態でいつまでも保留できるかと言えばわからない。
本日お願いした資料は、年末、難しければ年明け一番にお持ちいただきたいし、状況報告をいただきたい。
了解。理事長にお伝えする。
参考
小学校開設には、大阪府私学審議会に付議するまでに、計画書提出→大阪府の審査を了した後→正式な申請書を提出→私学審議会に付議という手順が必要。
現段階は計画書提出前の事前相談という段階であり、事前相談を受けられる資料が提出されていない状態。
ただし、2016年4月開校のために2014年7月の私学審議会付議がリミットになる訳ではなく、計画書の提出期限としては2014年9月末までに計画書が提出されればよいとのこと。
以上
053~054 取得等要望書資料の差替えについて
応接日時 | 2013年12月26日(木) 9:50~10:10 |
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応接方法 | 受電 |
先方 | 学校法人 森友学園 籠池理事長 |
当方 | 統括国有財産管理官(1) 三好上席管理官 |
所在地 | 豊中市野田町1501地 |
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数量 | 土地:8,770.43m2 |
所属会計 | 社会整備資本特別会計(空港整備勘定) |
状況 |
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応接
籠池理事長から電話
森野(代理人)に連絡いただいた資料の差替えの関係について連絡する。
建物の計画図など当初の予定から変更になった内容があるため、年明け早々にお持ちしたい。また、資金計画についても銀行と相談して目途がついたこともあり、併せて説明したい。
よろしくお願いする。代理人の森野調査士には説明しているが、お電話をいただいたので、今の状況を理事長に改めて説明させていただく。
本年9月に森友学園から当局に取得等要望書を提出いただいたが、添付資料について形式的には整っていたものの審査に当たり詳細な内容の把握ができないものであったため、資料の差替え・追加の依頼をお願いしている。
現在は、森友学園が処分等相手方として決定できるか否かの審査中であるが、審査に当たっては、小学校新設の認可について大阪府との協議状況が大きなポイントと考えているところ。
当局としても、本来は要望書を受理して2ヶ月間で処分等相手方決定の手続きを行うべきところ、判断を延長している状況があり、このままの状態でいつまでも保留できるものでもない。1月末を一つの区切りと考えているため、資料提出や状況説明等をよろしくお願いしたい。
大阪府からは申請の書式をいただくなど話は進めている。そもそも、国の判断に大阪府の私学審議会などをなぜ絡ませなければならないのか。問題を複雑にしているだけではないか。土地を借りる、購入するという話と大阪府の私学審議会とは切り離しすべきではないのか。別次元の話をされても困る。
なぜ、国が先行して内定を出せないか理解できない。こちらは、豊中市から開発許可を得るスケジュールなども詰めており、きっちり進めている。
鴻池先生もお怒りになっていることは覚えていてほしい。
本件小学校新設については、設立準備委員会も立ち上げたいところであり、開設後2~3年の間に土地を早期購入する考えも出てきている。
ご説明は聞かせていただくので、資料提出などよろしくお願いする。
1月の7日か9日にお伺いすることとする。
以上
055 貸付範囲についての要望
応接日時 | 2013年12月27日(木) 9:20~9:30 |
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応接方法 | 受電 |
先方 | 学校法人 森友学園 代理人 森野氏 |
当方 | 統括国有財産管理官(1) 三好上席管理官 |
所在地 | 豊中市野田町1501地 |
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数量 | 土地:8,770.43m2 |
所属会計 | 社会整備資本特別会計(空港整備勘定) |
状況 |
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応接
森野代理人から電話
森友学園 籠池理事長からの要請であるが、本地の貸付けについて小学校用地を建設する期間は、工事箇所のみの部分貸付けを受けることとしたいが、それが可能か教えていただきたい。
全面積を借りていただくことになる。
年明けに籠池理事長が来局する予定であるため、念のため、航空局の考え方も確認の上で直接ご説明させていただく。
了解。よろしくお願いする。
2013年12月27日(金) 13:05~ ほか
大阪航空局 中山補佐に連絡し、上記について説明したところ、「全面積の貸付け」という回答で構わない旨を確認。
また、本日、豊中市から大阪航空局に連絡があり、「籠池理事長の関係者から豊中市副市長に「1501番を国から購入することが決まっているため、隣地の豊中市有地を取得させてほしい。」旨の申し入れがあったが、国有地を籠池氏に売払うのか確認したい。」との連絡を受けたとのこと。
航空局は、審査中であり未定と回答。
以上